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雪山の保護に貢献できる電力サービス開始 自然電力


フリーライドツアー業者と提携し

自然エネルギー発電開発、電力小売りの自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長)は4月11日、自然エネルギー由来の電気を利用しながら雪山の保護活動に協力できる電力サービスを開始した。
サービス名は「FWT DENKI」。自然の地形を生かし雪の上を滑走するフリーライドの世界ツアーを日本で運営するFWTジャパン㈱(東京都文京区、宮下誠社長)と提携し、契約する家庭や事業所の電気料金の約1%を、同社が展開する雪山を守る取り組みや環境についての啓発運動などの活動資金に充てるというもの。これを全国で展開し、雪山を守るための活動の一つとして提示していく。
自然電力では「スノースポーツを楽しむ人たちに、地球環境の持続可能性に貢献する自然エネルギーの魅力を発信し、その選択肢を提示することで自然エネルギーのムーブメントの輪を広げていきたい」と話している。

関連会社がシンジケートローンで20億円調達

また同社の関連会社でjuwi(ユーイ)自然電力㈱(東京都文京区、ヴァルツェヒャ・ヤン・マーテン社長)は3月29日、東邦銀行(福島県福島市)をアレンジャーとするシンジケートローンで、20億円のコミットメントライン契約を締結した。期間は3年間。
近年の東北地方における自然エネルギー発電所の受託工事計画の増加に伴い、安定的かつ機動的な運転資金の調達を目的としたもの。
同社は自然エネルギー発電所の開発・資金調達等を行う自然電力と、ドイツに本社を置く自然エネルギー発電所の開発・EPC企業であるjuwi AG社との合弁会社として2013年に創業。自然電力が開発を手掛ける案件のほか、EPC単体での工事案件も受託しており、東北地方では、2016年完工の出力約25MWの大規模太陽光発電所(岩手県)をはじめ多数の完工実績があるほか、18年3月には、地域の建設会社などのEPCパートナーや地方銀行とのネットワークの強化、さらに現地での採用を本格化するなど着々と事業基盤を確立。今後も東北地方の各県にて複数の大規模案件の受注を計画しているという。

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