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障害者雇用職場改善好事例で奨励賞 　グランドビジョン　　　 モチベーション向上への取り組みが評価

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　広告プランニング、コールセンター運営などの株式会社グランドビジョン（福岡市中央区天神２丁目、中尾賢一郎社長）は９月６日、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構（千葉市、和田慶宏理事長）が主催する「平成２８年度障害者雇用職場改善好事例募集」で奨励賞を受賞した。
　これは事業所で行われている障がい者の雇用管理や雇用環境の改善などのさまざまな取り組みの中から、他の事業所のモデルとなる好事例を募集するもの。今年度は中小企業などで特に精神障害者・発達障害者の雇用促進・職場定着に取り組んだ例を軸にしている。奨励賞には同社含め５社が選ばれた。
　同社では(1)事業所移転で障がい者の従事業務がなくなった(2)勤続年数が長くなりモチベーションが低下してきたなどの課題を背景に、障がい者自らが「自分たちのやりたい仕事、できる仕事」を社長に提案し、仕事を創出する取り組みを行い、モチベーション向上につなげた点が評価された。同社では特別支援学校からの実習の受け入れや、採用活動を積極的に展開。働く障がい者を「ホームランチーム」と呼び、仕事に役立つ情報の収集、封入作業、ポスト管理などに従事している。また、２０１２年には糸島に「ホームラン農園」を開設し、自然農で野菜や果物を作っている。中尾社長は「彼らにいつもたくさん元気をもらえるし、当社になくてはならない存在。いつまでも一緒に頑張って行きたい」と話している。
　同社は２０１１年１１月設立。資本金２０００万円。１６年３月期売上高は１３億５０００万円。従業員９８人。