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障がい者就労継続支援事業を開始 バルクジャパン


盛り塩の製造を委託

玩具や雑貨製造卸のバルクジャパン㈱(福岡市中央区平尾1丁目、川本夏実社長)は10月1日、障がい者就労継続支援B型を対象とした新事業を開始する。
就労継続支援B型は一般企業での就労や雇用契約にもとづく就労も困難な障がい者に働く場所を提供するもの。最低賃金が保証される就労継続支援A型と違い、作業分を工賃として支払うB型事業所は仕事の難易度によって工賃に差があるため、軽作業しかできない事業所の工賃は低くなっている。そこでB型の工賃を上げることを目的に、盛り塩の新たな製造方法を開発。製造に時間がかかり量産には不向きだったが、卵白などを混ぜ合わせ、電子レンジで盛り塩を固める製法で短期間での大量生産を可能にした。また、キャラクターなど形がはっきりするものの造形が可能となり、10人体制の場合4時間の作業で240セット生産でき、B型の月の平均工賃15295円に対して約2万4千円を見込むことができる。仲介会社を通して神社で販売していく方針で来年1月からの卸売を目標に、事業所5社との提携、全国の神社約100カ所での展開を考えている。盛塩の種類はシーサーやまねきねこ、ふくろう、12干支など。
川本社長は「初の支援事業だが、ともに良いものを作り上げながら、賃金の面でも障がい者の方々に少しでもプラスになるように努めていきたい」と話している。
同社は2018年4月設立、資本金700万円。初年度売上目標は1億円。従業員数12人。

2018年9月19日発行