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防音カバー製造のワタナベテクノスを子会社化 日創プロニティ


週刊経済2023年1月24日発行

防音BOX・消音ダクトに強み

東証スタンダードと福証に上場する金属製品加工の日創プロニティ㈱(福岡市南区向野2丁目、石田徹社長)は、1月23日付で防音カバーメーカー、㈱ワタナベテクノス(飯塚市目尾、渡邉学社長)とその販売会社の㈱エヌ・テクノス(同所、同社長)の全株式を取得し、子会社化した。
ワタナベテクノスは防音BOX・消音ダクトなどの設計・製造・販売を手掛けるメーカーで、エヌ・テクノスはその兄弟会社として防音BOX・消音ダクトなどの設計、販売を手掛けている。両社は、防音BOX・消音ダクトの設計に強みを持つのに加え、優良取引先が多く、近年、データセンターなどの発電機向け防音BOX・消音ダクトの案件増加に伴い業容が拡大しているという。子会社化で日創プロニティが得意とする板加工や形鋼加工に加えて新たに筐体の製作を強化することで加工力を増強できるほか、より最終製品に近い分野まで一貫生産できるグループ体制を構築できると判断した。また、製造面ではグループ内製化を推進することでコスト競争力を向上でき、調達面ではグループ間の材料・資材の調達を強化できるほか、営業面ではグループの顧客基盤を共有することで、相互に幅広い市場への対応が可能になると見込んでいる。今後、相互の連携を密にしながら、シナジー効果の早期発揮に努めていく。
ワタナベテクノスは2002年8月設立、資本金500万円、22年7月期は売上高が10億4100万円、経常利益が1億3700万円。エヌ・テクノスは14年9月設立、資本金300万円、22年8月期は売上高が10億3600万円、経常利益が8900万円。今回の取得価額は概算で7億3300万円。
日創プロニティでは2024年8月期までの3カ年の第3次中期経営計画「Challenge」において、グループビジョンの「加工の総合商社」を展望しM&A投資などで事業領域を拡大することで、加工を通じて顧客のあらゆるニーズに応える企業グループを形成していくことを掲げている。