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防災、生活情報の伝達サービスを開始 ケーブルステーション福岡
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初年度1000件の契約目指す
ケーブルテレビ局の九州テレ・コミュニケーションズ㈱(長崎県佐世保市、太田賢一郎社長)が運営するケーブルステーション福岡(春日市昇町)は3月1日から、テレビを通じて防災や生活情報を伝達するサービス「テレビ・プッシュ」の提供を開始した。
同サービスは、東京のイッツ・コミュニケーションズ㈱(東京都世田谷区、高秀憲明社長)が高齢者を中心に約4年間モニター実証実験を行い開発したもの。九州でも局地的豪雨や地震など災害の規模が拡大するなか、地域メディアとしての緊急情報の伝達方法を検討しており、同サービスは緊急時にテレビを起動する点など、高齢者をはじめ要配慮者への伝達手段としても非常に有効と判断し、導入を決めた。まずは糟屋郡粕屋町から提供を開始し、今後順次提供エリアを拡大する計画。今後は自治体庁舎や地域公共施設へのデモンストレーション機の設置や各地域の防災イベントでの紹介で認知後向上を図り、初年度1000件の契約を目指す。
同サービスは、テレビに専用端末を接続すると地元自治体や国などから発令される緊急情報などをテレビで発信。テレビの電源がOFFの場合は自動でONに切り替えるほか、録画番組などを視聴している場合も自動で画面を切り替える。また、専用端末に搭載されている音声スピーカーとLEDランプを活用し音と光でも情報受信を知らせるという。そのほか、緊急情報だけでなく、熱中症、ゲリラ豪雨、防犯情報のほかごみ収集情報など生活情報も発信される。同社は「コミュニティーチャンネルやデータ放送での地域情報の発信と合わせて、今後も地域の皆さまの安全・安心の手助けをしていきたい」と話している。
同社は1978年7月設立。資本金4570万円。ケーブルステーション福岡では筑紫地域と、志免町、宇美町、須恵町、粕屋町、嘉麻市をエリアに提供している。
2018年3月27日発行