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関西工場の惣菜向けラインを増設 イフジ産業 来年4月本格稼働へ
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液卵メーカーのイフジ産業株式会社(糟屋郡粕屋町戸原、藤井宗徳社長)は、関西工場(京都府井手町)に惣菜向け液卵の専用ラインを増設し、9月中に一部稼働、来年4月の本格稼働を目指す。
惣菜向けラインではこれまで、1つのタンクに液卵を貯蔵した後、まとめて殺菌機に送り込む「バッチ式」を取り入れていたが、今回はタンクに貯めながら連続して殺菌機に流す「連続式」を導入し、1日当たりの生産能力を従来の約2トンから、5倍の約10トンへ拡大する。惣菜向けの専用ラインで初年度5億円の増収を見込んでいる。投資額は2億5000万円。また同工場では、最新の割卵機2台の設置が9月中旬に完了している。
さらに、主力の関東工場(水戸市)でも、今期中に工場の拡大、増設工事に着工し、液卵の生産能力拡大を進める方針だ。
同社の一連の設備投資について藤井宗徳社長は「今回の設備投資は、近年、高齢者や単身者の増加でコンビニやスーパーの調理済み惣菜や弁当といった中食の販売が伸び、液卵の需要も伸びていることが背景にある。こうした市場のニーズに対応するため、生産能力の拡大を強化しながら質の向上を図っていきたい」と話している。