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開通1年後の交通量は1日・約3300台に 北九州、福岡国道事務所


週刊経済2021年3月16日発行

開通1カ月後の約2倍に

北九州、福岡両国道事務所が2月25日付で発表した国道322号八丁峠道路の交通量は、1日あたり3302台で開業1カ月後の調査に比べて倍増していることが分かった。
八丁峠道路は国の権限代執行で整備され、19年11月に嘉麻市大力から朝倉市秋月野鳥までに開通した4・5㎞。現道の322号・八丁峠が異常気象時通行規制区間だったことから、うち3・8㎞区間はトンネルによる道路が整備されていた。調査は現道、並走する国道200号の交通量と比較しながら実施。開業1カ月後の調査では1日あたりの交通量は1529台だったのに対し、1年後の交通量は約2倍の3302台まで倍増したのに対し、現道で59%、国道200号は15%それぞれ減少しており、八丁峠道路への交通が転換しているとされている。また、曜日ごとの交通量では休日が平日に比べて18%増となっているほか、全体交通量に占める大型車交通の割合を示す大型車混入率は、平日は23・1%に対し、休日は9・7%となっており、平日は大型車が多い一方、休日は小型車による利用が多いことも分かった。
そのほか、八丁峠道路の整備によって、久留米市から苅田港までの輸送距離が、国道200号に比べて約20%減、所要時間は約30分短縮していることや、嘉麻市の体験型宿泊施設・カホアルペの利用者が昨年7月の開業以降、右肩上がりで増加していることや、朝倉市にある秋月博物館の来館者数は開通前に比べて約4割増となっていることから、物流、人流れともに道路の開通による整備効果が生まれていることも指摘している。