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開通区間の交通量は半日あたり約2万1500台 福岡国道事務所


週刊経済2023年10月11日発行号

博多バイパス開通5年後の整備効果

福岡国道事務所は9月20日、2018年3月に全線開通した国道3号・博多バイパスの開通5年後の交通状況と整備効果を発表した。
18年3月に開通した区間は福岡市東区の多々良中学校西交差点から下原中央までの約3・3キロで、同区間の交通量は半日あたり2万1500台だった。これに伴い、国道3号の現道は開通前に比べて31%減の3万9500台となり、現道からバイパスへの交通が分散されていることが分かった。また、バイパスの整備により、現道の香椎、御島橋、産大前の主要渋滞箇所で渋滞が解消されたほか、現道の渋滞により迂回交通とされていた県道・町川原福岡線の交通量が約5割まで減少、それに伴い県道の事故件数も開通前に比べて約5割減少した。さらに地域産業の支援では福岡空港への所要時間が短縮したことで、JA粕屋などから同バイパスを経由して、県産イチゴ・あまおうを空輸する際、約50分だった所要時間が約15分短縮されたことで、安定した輸送ルートが確保でき、取扱量が増加するなどの効果も見られているという。