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開発中の光学式床殺菌機に菌の不活性化を確認 オーレック
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週刊経済2021年7月6日発行
製品小型化進め来春商品化へ
乗用草刈機、自走式草刈機の㈱オーレック(八女郡広川町、今村健二社長)が開発中の光学式床殺菌機械に搭載する「UV-LED」に7種のウイルス・菌の不活性化が確認され、来春商品化を予定している。
東京エレクトロンデバイス㈱(神奈川県横浜市、徳重敦之社長、以下「TED」)と協業し、オーレックの草刈機の自走式機器の開発力とTEDのUV-LEDユニットを活用した製品で、オーレックは2016年から医療現場で想定した床殺菌機器の開発を進め、1カ所1秒以内の時間殺菌が可能な自走式の床殺菌機としてウイルス不活化の検証と開発に注力。光学式床殺菌機械に搭載する「UV-LED」を用いたウイルス・菌7種の不活性化試験において有効性が確認された。審査機関となったのは㈱中部衛生検査センター、北里大学大村智記念研究所、一般社団法人日本食品分析センター。UV-LED照射後に新型コロナウイルス減少率99・9%以上の有効性が認められたほか、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バイコマイシン耐性腸球菌、多剤耐性緑膿菌、カルバペネム耐性腸内殺菌科細菌など4菌種の薬剤耐性菌の菌数が100分の1以下に減少。そのほか、ネコカリシウイルス、大腸菌などのウイルス不活性化効果が見られたという。今後は試験機を協力病院で臨時検証するとともに、来春発売を目標に現試作機の50%小型化を進めていく。同社では「UV-LEDを用いて空間や表面殺菌を実現する商品展開も視野に光学式非接触殺菌ツールとして健康、環境分野に貢献していく」と話している。