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開業以来初の常設劇場開設、専属歌劇団本格始動  ハウステンボス    5月に劇団員養成スクールを開校


 ハウステンボス株式会社(長崎県佐世保市、澤田秀雄社長)は1月11日、場内に開業以来初となる常設劇場「ミューズホール」をオープンした。
 場所はアトラクションタウン・Kirara隣。館内の床面積は約660平方m、252席。テーブルとイスを配置し、館内の飲食も可能なことが特徴。車いすにも対応する。昨年創設した専属歌劇団「ハウステンボス歌劇団」(坂本和子プロデューサー)の公演をはじめとした、エンターテインメントのスペースとして活用する。料金は無料で、入場料のみで観劇できる。
 ハウステンボス歌劇団は宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団出身者を中心にオーディションで選ばれた女性メンバー26人(1月現在)で構成、5月には場内に劇団員を養成する「ハウステンボス歌劇学院」を創設する。学院長には澤田社長が就任。1年間全日制で、5月入学。第一期生約25人を募集する。対象は18歳から23歳、身長158cm以上。願書受付締切は4月3日消印有効。その後、書類審査と実技審査を経て、5月12日に入学式を行う。入学金は10万円、年間授業料は55万円。洋舞や日舞など舞踊をはじめ、ヘアメイクや衣装など舞台に関する専門知識、一般教養や語学などを学び、卒業後は研修生として舞台に出演し、その後専属劇団員となることもできる。
 同社では「昨年7月から場内で専属劇団の公演を開始したが、常設劇場ができたことで、全天候型のより快適な環境で、お客さまにより幅広い公演を楽しんでいただける。専属歌劇団による公演をはじめ、音楽などさまざまなエンターテインメントのステージとして活用していきたい。また、歌劇学院ではグローバルに活躍する舞台人の育成を通して、九州から歌劇文化を発信していきたい」と話している。

 12月単月は開業以来最多の34万人が来場

 13年12月度のハウステンボス入場者数は、12月単月で開業以来最多となった前年同月を4万3000人上回る34万人で、最多記録を更新した。また、年末年始期間(13年12月28日~14年1月5日)では前年同期比107%の14万5800人(速報値)となった。同社では「12年10月―13年9月の入場者数は247万人だった。今期は300万人を目指し、ミューズホールを新たなチャレンジの皮切りに、園内のイベントやアトラクションのブラッシュアップを重ねていく」と話している。