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門司区にコワーキングスペースと一体の共同生活住居 マイソルと東京のトラスト


週刊経済2023年3月28日発行

9月オープン予定

アウトソーシング受託業務の㈱マイソル(福岡市博多区博多駅東2丁目、福澤久社長)とレンタルオフィス運営の㈲トラスト(東京都中央区、小野祐紀香社長)は9月をめどに、北九州市門司区東門司にワーキングスペースと生活住居が一体になったコレクティブハウスをオープンする。
名称は「POSTO(ポスト)」。1フロア91㎡の3階建ての空き家を活用するもので、1階はコモンスペース、2階は2世帯がそれぞれ2LDKを自宅兼事務所として利用できる居住フロア、3階は3世帯が5LDKで暮らせるシェアハウスにする予定。1階はトラストが運営する「ウィズスクエア」のコワーキングスペースで、入居者だけでなく会員制サービス加入者も利用が可能。また、一般社団法人リエートスの起業支援の場としてや、地域住民との交流空間としても活用していく。このほか、現在内装工事中で、水回り設備の協力企業を募集している。
コレクティブハウスとは、血縁関係のない多世代の人たちが、各個室と共用スペースをもつ集合住宅で協力し合いながら暮らす住まい。2社が立ち上げた「九州コ・ワーケーション推進コンソーシアム」が、休眠預金等活用制度の実行団体として活動する。集団的な暮らし方によって仕事・生活の両面を支え合い、単身者の孤独や貧困などの解決を図るコ・ワーケーション事業の一環で、今回の開設をモデルケースに今後九州などで展開を進めていく。
トラストの小野社長は「レンタルオフィスを運営する中で、生活面もサポートし合える場をつくりたいと考えた。コミュニティのある新しい暮らし方を広げ、孤独や孤立を解決したい」、マイソルの福澤社長は「人口減少の課題もある門司港で、POSTOをきっかけに人が集まるなど地域活性の一助になれたら」と話している。