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長浜屋台街でDXプロジェクト発足 福岡市とLINE Fukuoka


週刊経済2023年7月25日発行号

官民で協働

福岡市とLINE Fukuoka㈱(福岡市博多区博多駅中央街)は6月30日、第4回屋台公募で新たに7軒が参入し復活した長浜屋台街で「長浜屋台街DXプロジェクト」を開始した。
福岡市を代表する観光資源でもある屋台を利用しやすいものにし、新たな屋台文化を創造する狙い。2013年に制定した屋台基本条例と、設立10周年を迎えたLINE Fukuokaが協働で「屋台DX」に取り組んだ。屋台の営業は天候などに左右されやすく、営業しているか分かりにくいことが課題に挙げられる。特に長浜エリアは福岡市の中心から離れており、天神、中洲エリアと比べてアクセスが不便であるとして、「混雑状況の可視化」、「営業状況の表示」、「おすすめメニューの表示と英語対応」、「スタンプラリー」を軸に、AIカメラやIoT機器によるDX化をいち早く取り入れた。利用者はLINE公式アカウント上で屋台状況をリアルタイムに確認することで、屋台を効率的に楽しむことが可能になった。
7月5日に開催されたデモンストレーションでは、IoT機器が屋台の通電を感知し、自動的に「営業時間外」から「まもなく営業開始」や「営業中」に表示が切り替わる様子や、AIカメラが自動で混雑状況を判断する様子を実演。屋台で飲食を楽しむ来店客の姿も見られた。
能瀬哲司LINE Fukuoka DX・Smart CityセンターDX推進室室長は「屋台のチャレンジをこれまでのノウハウを生かして支援したい」と話した。