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長期哲朗社長が就任、「電動化推進」に決意新た トヨタ自動車九州
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週刊経済2024年7月3日発行号
福岡市出身、九工大卒の62歳
トヨタ自動車九州㈱(宮若市上有木)は6月25日、新社長に就任した長期哲朗(ちょうき・てつろう)氏の就任会見を開いた。
長木氏は福岡市出身。1962年5月6日生まれの62歳。九州工業大学卒。86年トヨタ自動車入社。ユニット生産部やエンジン生産部など開発畑を歩み、2019年にトヨタ自動車九州に出向し、エンジン製造部の部長に就任。2020年にパワードレーン本部副本部長とエンジン生産の苅田工場、ハイブリッド部品製造の小倉工場の工場長を兼任。2021年にパワードレーン本部の本部長に就任し、同社へ転籍。2023年から取締役を務めた。
長木社長は就任の抱負について、「第一の目標は電動化推進。多様なニーズに応え、グループの変革を担う拠点として成長し、ハイブリッドラインナップの拡充を目指していく。次に大事なのは、環境への取り組み。カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの取り組みを実践し、循環型のモノづくりを目指していく」と目標を掲げた。さらに、「地域とともに発展してきた会社として、地域密着の取り組みは今後もさらに大切にしていく」とも語った。一方、トヨタを含む国内メーカーで相次ぐ認証不正を受け、「やるべきこと、守るべきことをしっかり社内で共有して生産に臨んでいく」と襟を正す。また、前期決算では車体の生産台数、部品の生産数ともに大幅な伸びを見せ、過去最高業績を更新したが、「電動化の波は確かな流れだが、中国市場をはじめ、需要の先行きは不透明で見通しが立てにくいのが実情」と展望を話した。さらに、地元出身者として、福岡の現地法人の社長となったことについては、「正直、地元だからという感慨のようなものは全くない。目の前のやるべきことに集中していく」と率直に語った。