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長崎県とUIターン就職支援連携協定を締結 九州産業大学


週刊経済2023年5月30日発行号

大分県に次ぐ2例目

九州産業大学(福岡市東区松香台2丁目、北島己佐吉学長)は、5月17日付で長崎県(大石賢吾知事)とUIターン就職支援に関する連携協定を締結した。
同大学に在籍する長崎県出身者を中心に、長崎県内企業へのUIターン就職促進を図るもので、自治体とUIターン就職支援連携協定を結ぶのは2020年7月の大分県(佐藤樹一郎知事)に次いで2例目となる。長崎県では県外への転出が転入を上回る「転出超過」の状態が続いており、「その多くは15~24歳の若年層が占め、転出先は福岡県などの都市部に集中している」(長崎県産業労働部未来人材課)という。また、同県の人口は1960年の176万人をピークに、2022年には129万人まで減少。45年には100万人を割ることが予想されている。
今回、連携協定を締結したことで、同大学では長崎県が運営する各種県内企業就職支援制度を対象に在学生への案内を促進するほか、学内でも長崎県内企業による就職相談会を実施。また、学生と長崎県内企業との多様な接点を創出し、長崎県内への企業研究ツアー実施やインターンシップ受入先を拡大するなど、各種マッチングを推進する方針。現在、同大学に在籍する長崎出身者は472人(全学年全学部対象:5月1日現在)。同大学総合企画部では「長崎県との連携により、県内企業への就職支援活動をこれまで以上に充実させ、受験生の安心感の醸成に努めていく」と話している。