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鋼材市況下落、販売数量減少で13・7%の減収 小野建 通期予想を下方修正
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鋼材商社の小野建株式会社(北九州市小倉北区西港町、小野建社長)の2016年9月の中間連結決算は鋼材価格の減少で売上高が前年同期比13・7%減の802億2700万円、経常利益が同7・4%減の19億9400万円で減収減益だった。
中間期が当初予想を下回り、下半期も市況の回復や需要が見込めないことから、通期の連結業績予想を売上高は前期比5・5%減の1793億1300万円、経常利益は同1・4%減の44億2500万円と下方修正した。小野建単体では、販売数量が減少したものの、仕入れ値を抑えたことで利益を確保し、売上高は前年同期比12%減の750億2200万円、利益は同14%増の17億7400万円と減収増益となった。一方連結では、期中には販売エリアの拡大とシェア向上の一環で、グループ会社の三協則武鋼業株式会社が本社を新築移転するなど、拠点の移転コストが利益を圧縮した。
エリア別にみると、九州・中国エリアでは東京オリンピックなど関東エリアの受注があり販売数量は増加したが、鋼材市況の下落で売上が減少し減収減益。関西・中京エリアは在庫調整などの売上原価の低減に努め減収増益。関東・東北エリアは設備投資による減価償却などの経費が増加し減収減益だった。
同社は1949年8月設立。資本金37億8053万円。従業員511人。グループ会社は鋼材加工の西日本スチールセンター株式会社、材料調達、加工、納品の三協則武鋼業株式会社、沖縄エリアを統括する小野建沖縄株式会社。