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鉄鋼、自動車、電子業界とも好調で増収増益 リックス


売上高は10・7%増の198億円

福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス㈱(松浦賢治社長)の9月中間連結決算は、売上高が前期比10・7%増の198億4700万円、経常利益が同21・3%増の13億800万円の増収増益となった。
営業利益は24・6%増の11億9300万円、純利益は25・5%増の8億6700万円と2けた台の伸びを見せた。鉄鋼業界向けの売上高は、同10・1%増の63億1400万円。高炉設備装置や鉄鋼副資材、圧延・鋼片設備部品の補修、自社継手製品などの受注が売上増に貢献した。自動車業界向けの売上高は同14・7%増の50億7300万円。自動車部品メーカー向けで、検査工程での残渣測定装置や自動素材供給装置、洗浄装置に関する引き合いが強かったほか、工作機械業界向けの自社継手製品も好調を維持し、売上増に寄与した。電子・半導体業界向けの売上高は、同10・3%増の20億5000万円。ウエハー製造工場の改造工事、半導体後工程洗浄装置の引き合いが強かったほか、シール類の販売が伸長し、自社継手製品の販売も好調を維持して売上増につながった。
また、ゴム・タイヤ業界向けの売上高は断熱材の減少は続くものの、タイヤ加硫機用バルブの受注は好調で、ポンプ類の販売も伸長し、同2・6%増の15億1400万円。高機能材業界向けの売上高は化学メーカー向け動力減速装置を受注したほか、シール部品、フィルターなどの消耗品が堅調のため、同1・3%増の7億6000万円。環境業界向けはエネルギー産業設備向け集塵機や廃棄物処理施設用真空ポンプを受注したほか、リサイクル施設向けのフィルター、下水施設向けの油圧部品などの販売が伸長し、同31・4%増の9億6800万円と伸びた。紙パルプ業界向けは大型設備案件が乏しく、シール類の販売が伸びたものの、ポンプ類の落ち込みは回復に至らず、同4・7%減の3億7200万円で、前年同期を下回る推移となった。
通期では、売上高が同3・1%増の396億円、経常利益が4・8%増の25億7000万円を見込んでいる。

2018年11月27日発行