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鉄道保線作業ロボット開発  テムザック


20年度をめどにレンタル開始予定

サービスロボットメーカーの㈱テムザック(宗像市江口、髙本陽一社長)は11月27日、鉄道線路のメンテナンス作業に使用するロボットの原型機を発表した。
名称は「小型つき固め機械(プロトタイプ)」。重量は約5・5トン(電源ユニット、油圧ユニットを含む)。線路は列車が通る度に徐々に生じるレールやバラスト(砕石)の変化を定期的に数ミリ単位の修正(保線)をする必要がある。鉄道保線業界では少子高齢化が進み、労働力不足、作業員の高齢化が課題となっていることを背景に、鉄道工事の東鉄工業㈱(東京都新宿区)の依頼を受け、少人数で効率的に作業ができるロボットを開発した。2種類のアームを駆使し、1台で線路の歪みを修正するためのレールの持ち上げやバラストのつき固め(締め固める作業)が可能。約3人で作業ができることを想定している。鉄道工事会社へのレンタルを2020年度をめどにスタートする予定。同社は「今回発表したものはプロトタイプ。今後、製品版に向けた開発を進めていく」としている。
同社は2000年1月設立。資本金2億8200万円。従業員20人。

2019年12月24日発行