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鉄道・バスのメタバースミュージアム開設 西日本鉄道


週刊経済2023年1月31日発行

国内初の取り組み

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は2月25日、メタバース上に鉄道とバスのミュージアムを構築した「にしてつバース」を開設する。
メタバースとは、参加者がアバター(自分の分身となるキャラクター)を操作して自由に行動できる、インターネット上に構築された3次元のバーチャル空間やそのサービスのことで、その市場規模は年々拡大している。同社では現在の〝修正〟第15次中期経営計画においてメタバースの活用を重点戦略として掲げており、これまで所有していなかった鉄道とバスのミュージアムをメタバース上で展開することで企業としての価値や魅力向上を図るとともに、オリジナルのコンテンツに触れてもらうことでファン獲得に繋げていく狙い。鉄道とバスのミュージアムをメタバース上に構築するのは、国内初の取り組みという。
にしてつバースでは、利用者が操作するアバターがミュージアムを回遊しながら、3D車両や各種展示などを鑑賞できるほか、電車やバスの車両運転席でのスイッチ操作体験などを楽しめる。今後、電車やバスに関する企画展を開催するなど、魅力あるコンテンツを定期的に発信していく。併せて、にしてつバース内に「にしてつNFTギャラリー」をオープンし、データやデジタルコンテンツの唯一性を保証する仕組みであるNFT(非代替性トークン)を活用し、車両の写真がデザインされたオリジナルカードをLINE NFT上で販売する。また、にしてつバースをバーチャルイベント会場やサービス提供の場として活用し、メタバース上でさまざまな企画を展開していく計画。