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鉄道や小売、ホテルの収入増がけん引し増収増益 JR九州
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週刊経済2024年5月29日発行号
5セグメント全てで増収増益
九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)の2024年3月期連結決算は、売上高にあたる営業収益が前期比9・7%増の4204億200万円、営業利益が37・2%増の470億9400万円、経常利益が37・1%増の489億3600万円と増収増益となった。
営業収益はコロナの5類移行に伴い鉄道旅客運輸収入の増加、ホテル業や小売業の収入増などが貢献し、371億円の増収となり2期連続の増収。大幅な増収に伴い、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも3期連続の増益となった。当期純利益は前期比23・4%増の384億4500万円だった。また経営指標の一つに挙げるEBITDAは前期比25・4%増の800億9400万円だった。運輸サービス、不動産・ホテル、流通・外食、建設、ビジネスサービスの5セグメント全てで増収増益となった。
セグメント別では、運輸サービス事業は鉄道旅客運輸収入の増などで、営業収益が18・4%増の1637億8500万円、営業利益が前期比4・12倍の103億9600万円。不動産・ホテル事業はホテル業の収入増などで、営業収益が8・2%増の1331億5900万円、営業利益が12・2%増の248億300万円。流通・外食事業は小売業の収入増などで、営業収益が12・7%増の617億5500万円、営業利益が2・27倍の32億600万円と増収増益。建設事業は工事の増加などで、営業収益が1・9%増の900億9200万円、営業利益が9・7%増の59億7000万円と増収増益。ビジネスサービス事業は受注増などで、営業収益が前期比6・1%増の779億9900万円、営業利益が11・2%増の38億7500万円。
今期は社会経済活動の正常化が定着した影響などによる鉄道旅客運輸収入の増加に加え、各駅ビルやホテル事業などの収入増で、営業収益が前期比4・9%増の4411億円、営業利益が21・7%増の573億円、経常利益が15・9%増の567億円、当期純利益が9・8%増の422億円の増収増益を見込んでいる。