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酒見糧穀に1億6千万円融資 福岡銀行


週刊経済2024年10月9日発行号

SDGsやESGを評価

㈱福岡銀行(福岡市中央区天神2丁目、五島久社長)は9月30日、搗精(とうせい)、米穀卸販売の㈱酒見糧穀にSDGsやESGの取り組みを評価して1億5千万円を融資した。
企業の同評価に基づいて融資する「〈FFG〉ポジティブ・インパクト・ファイナンス」として実施。融資期間は10年。
同融資はグループ会社の㈱サステナブルスケールが九州大学と協業開発した同行独自のSDGs/ESG評価サービス「Sustainable Scale Index」による評価結果や国際的なインパクト算定ツールをもとに、顧客の企業活動が環境・社会・経済に与えるポジティブ・ネガティブ効果を分析、中長期的な事業資金(運転資金・設備資金)の融資を実施している。
酒見糧穀は1979年創業。資本金は1千万円。従業員数は22人。主力事業は主食用白米搗精(日産40トン)、醸造用白米搗精(日産30トン)、無洗米加工(日産15トン)のほか、インターネット通販にも2011年に参入。日本人の主食である米を、安全で安定した品質と価格で供給できるよう企業努力を続ける一方、脱炭素や廃棄物のリサイクルに取り組み、耐暑性、多収性のある品種の種子を契約生産者へ流通するなど、現存する日本の米作課題を解決するため、サステナビリティを意識した経営を続けている。