NEWS

配電機器工場を20億円投じ建て替え キューヘン


延床は1・5倍の7千㎡に

変電器・変圧器製造の㈱キューヘン(福津市花見が浜2丁目、田處正隆社長)は現在、小型・中型変圧器を製造する配電機器工場の建て替えを進めている。投資額は約20億円。

敷地内の既存工場跡地を活用し建替える。延べ床面積は現工場の約1・5倍で、平屋建ての7000㎡。12月末に完成、1月から3月にかけて順次設備を導入し、4月から本格稼働させる。従来、人員を充てていた工程に最新の機器を導入し生産効率を上げて原価を下げるほか、縮小された作業時間をほかの作業に充て、生産性を2割向上させる。

新工場の主な役割は、小型・中型変圧器製造のほか、設置後の機器のメンテナンス・修理などアフターフォロー。そのほか九州電力と共同開発後、現在拡販に向けて協議を進めている大型電圧調整器の製造ラインも設置する予定。

同社は1959年10月、九州電力とダイヘンの共同出資により九州変圧器として設立された。資本金は2億2500万円。17年3月期の売上高は約107億3000万円。現工場は1961年9月に本社移転に伴い同所に建設されたもので、現在、稼働から56年目。今回の建て替えは過去最大規模の設備投資となる。

2017年9月26日発行