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都市ガス供給設備管理のデジタル化に向けた業務提携 西部ガスとBraveridge
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週刊経済2022年8月30日発行
IoT機器を企画、開発
西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)とIoTデバイス企画・開発の㈱Braveridge(同市西区周船寺3丁目、小橋泰成社長)は8月8日、都市ガス供給設備管理のデジタル化による業務効率化の推進に向けたIoT機器の開発、販売に関するパートナーシップ契約を結んだ。
西部ガスが、都市ガス供給に関する知見を活かして社内外のニーズを顕在化するとともに、Braveridgeが独自の技術力を提供してIoT開発運用基盤を活用した製品開発・販売を強化することで、エネルギー供給・保安維持活動の活性化と、ガス業界全体のテーマでもあるスマート保安の実現・推進を目的としたもの。主な取り組みは①ガス導管内の温湿度等環境データーの収集および分析。②ガス付帯設備の効率的な遠隔監視。③ガス使用量の収集および管理。それぞれの役割は、西部ガスがニーズの集約、仕様検討、実証評価。Braveridgeが仕様検討、設計・試作(試作評価)、製品化、量産、販売など。
両社は「ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム(※)」を日本ガス協会、都市ガス事業者11社と共同開発、商品化し、2021年度日本ガス協会ガス技術部門「技術賞」を受賞した。同システムは都市ガス事業者の業務効率化とコスト削減につながるものとして、すでに都市ガス事業者35社(2022年7月現在)に導入されている。
※ガス管内でガス供給を阻害する水分が確認された場合、水分の侵入箇所を絞り込むために無線通信を用いてガス管内の圧力とガス中に含まれる水分量を見える化するアプリと計測器の総称。