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遠洋カツオ一本釣り漁業会社を子会社化 ヤマエグループHD
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週刊経済2021年12月28日発行
生鮮・原料調達機能を強化
食品や住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合卸売業、ヤマエ久野㈱を中核とするヤマエグループホールディングス㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、網田日出人会長兼社長)は、遠洋カツオ一本釣り漁業を手掛ける㈱カネシメイチ(宮城県気仙沼市川口町1丁目、小山克郎代表取締役)の全発行済株式を12月1日付で取得し、子会社化した。
ヤマエグループでは、2020年度~22年度の中期経営計画で、「生鮮・原料調達機能のさらなる強化と、サプライチェーンを統合する新たな機能の構築」を基本戦略の一つとして掲げており、今回の子会社化はこの基本戦略に沿って事業力強化を図るもの。今後はカネシメイチ、同社の100%子会社で水産物卸売業の㈱オトスイ(静岡市清水区平川地、山村日出夫代表取締役)、ヤマエ久野鮮冷部門が一体となり、グループとして漁獲から加工、販売までを一気通貫で行う。トレーサビリティの確保やブランドの構築を図り、安全・安心かつ付加価値の高い商品の安定供給で、他社との差別化や商圏拡大を目指す。
カネシメイチは、国内有数の水揚げを誇る気仙沼で1916年(大正5年)5月に創業。73年4月設立。資本金2千万円。事業内容は漁業、水産物卸売業、冷蔵倉庫業。遠洋カツオ一本釣り漁船を2隻(「第18亀洋丸」と「第28亀洋丸」)保有し、日本の伝統的漁法である「カツオ一本釣り」による高品質かつ安定した商品供給で、市場では高い評価を得ているという。子会社のオトスイは2017年4月設立。資本金2千万円。事業内容は水産物卸売業。
ヤマエグループHDでは、21年10月に⻘果卸業の㈲津⼭⻘果(熊本県益城町、津⼭剛代表取締役)を子会社化している。