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運送業界の労働環境改善目的に一般社団法人設立 ファンタジスタプロダクションの古森敬三社長
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10月1日付
運送業のファンタジスタプロダクション㈱(福岡市中央区港1丁目)の古森敬三社長は10月1日付で、九州全域の中小運送事業者や個人事業主の労働環境改善を目的に一般社団法人を設立した。
名称は「一般社団法人ラストワンマイルドライバーズ」で所在地は福岡市博多区吉塚7丁目。出資金は4800万円で代表理事は古森社長が務める。EC市場の急速な拡大により荷物量は年々増加しており、運送業界ではドライバー不足などの課題が生じている。その中で、最終拠点からエンドユーザーまでの最後の物流サービスである「ラストワンマイル」を担う業者には中小運送会社や個人事業主などが多く、待遇などさまざまな面で改善の必要性があることから設立。協会では集荷配送荷物を一括受注し、同法人が開発したシステムで九州各地域のドライバーに指示を出すことで業務の効率化に取り組む。加えて、燃料の共同購入や技術改善・品質向上に向けた教育、福利厚生や保険に関する業務も実施する。会費は月額1000円の年間1万2000円。すでに九州内企業は11社、ドライバー数で1000人が会員となっている。将来的には品質向上に向けたドライバー技能検定の実施や荷主とドライバーを直接つなぐチャーターマッチングシステムの導入などを検討している。
同法人は「同業者同士のネットワークを築くことでこれまでできなかったことができるようになる。労働環境を改善することで業界のイメージを刷新し、若い人材の確保にもつなげたい」と話している。
2019年10月16日発行