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運営・管理するビル内の飲食店の食品廃棄物排出ゼロを達成 ナオキクリエイティブ CO2排出削減量は年間140トン
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福岡市中央区大名地区限定のデベロッパー、株式会社ナオキクリエイティブ(福岡市中央区大名一丁目、久保山俊明社長)は二月、運営・管理する商業施設ビルに入居する飲食店の食品廃棄物排出ゼロを達成した。
これは都心から排出される生ごみや割り箸のごみ排出量を抑制し、さらに活用して土に戻していく運動に積極的に取り組んでいる一環。二月に商業ビル「サウスサイドテラス」内に二台の生ごみ処理機設置が完了し、運営・管理するビル九棟のうち飲食店が入居する五棟すべてで生ごみ処理が可能になった。これにより年間約百トンの生ごみを処理し、従来の収集・運搬・焼却の処理方式に比べて投下経費はほぼ同等ながらCO2排出削減量は百四十トンにもなるという。
同社は生ごみ処理機製造・販売の楽しい株式会社(北九州市八幡西区大字野面、松尾康志社長)とビルメンテナンス業の総合システム管理株式会社(福岡市博多区博多駅前一丁目、中川原潔社長)と共同でビル内の飲食店が排 出する生ごみをそれぞれのビル内で処理するリサイクルシステムを構築。〇二年十一月から「楽しい」社製の生ごみ処理機を順次設置してきた。現在、生ごみ処理機を設置しているのは、いずれも大名地区にある商業ビル「キキプレイスファーストバース」、「ドラマ」、「サンクアルブル大名」、「ワット」、「サウスサイドテラス」の五棟で、計十二店の飲食テナントが使用している。
使用している液状分解消滅型生ごみ処理機は生ごみを投入するだけで処理機内のもみ殻に付着した好気性微生物群が、生ごみを水と二酸化炭素に分解するのが特長。もみ殻は半年に一回取り出し、「楽しい」社の堆肥化センターで馬などの畜ふんと混ぜて完熟した堆肥に変えてリサイクルする。 同社はこのほか、入居している飲食店にリサイクル可能な竹割り箸の使用やその使用済の箸の竹炭へのリサイクル参加を呼びかけているほか、今後は「雨水」を利用した節水システムの導入も検討するなど、さらに環境負荷軽減の取り組みを推進していく。
同社では「環境と経済を両立させ、出来ることから環境負荷軽減に取り組み、その後は順次大名地区全体に広げていき、環境にやさしく安心してお客様が集える大名にしていきたい」と話している。
同社は一九九二年六月十日設立、資本金は七千二百五十万円。従業員数は十八人。九五年十月完成の「ホッホハオスミツカ」を皮切りに大名地区限定で商業施設の総合プロデュースおよび運営・管理を展開。現在、運営管理施設は九棟で、今年四月に十棟目の「グラスハウス」が完成予定。グループ会社に株式会社レンがある。
久保山社長は福岡市中央区大名出身。一九四七年一月二十五日生まれの五十八歳。日本大学法学部新聞学科卒。株式会社世界貿易センタービルヂング、サンシャインシティのSC営業部、株式会社西武百貨店の開発企画部(九州出店計画担当など)を経て、九二年同社設立。
2005.3.8 発行 週刊経済より