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連結純損益は３７４億４８百万円の赤字 　ベスト電器　　　 ３年後、営業利益６０億目指す

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　地場家電量販大手・株式会社ベスト電器（福岡市博多区千代６丁目、小野浩司社長）の２０１０年２月期連結決算（連結子会社１４社）は、売上高が３４５６億１９百万円で前年同期比７・１％減、経常損益が５６億９８百万円（前期は９億３７百万円の赤字）の赤字となった。当期純損益は３７４億４８百万円の赤字（同３０億１千万円の赤字）。
　当期は直営３３店舗（うち海外３店舗）、ＦＣ１０店舗（同４店舗）の計４３店舗を出店し、不採算の直営５１店舗、ＦＣ１０店舗（同３店舗）の計６１店舗を閉鎖。事業別内訳では家電小売業が売上高２８２５億９百万円で前期比９・４％減。家電卸売業はネット通販によるエコポイント家電販売が増加し、売上高５４１億８百万円で同９％増。クレジット事業は信販会社との契約内容変更や改正貸金業法に伴う営業貸付金減少の影響で８億２７百万円の同５２・１％減。サービス事業は株式会社ビッグカメラ店舗販売の配達、取付設置工事の増加で売上高５１億８２百万円（同３・２％増）となり、営業利益２億円と黒字転換した（前期営業損失は１億９５百万円）。
　同社単体の業績は売上高が２９８０億７千万円で前年同期比７・５％減、経常損益は１５億５７百万円の赤字（前期経常利益５億６８百万円）、当期純損益は３９８億３百万円の赤字（前期は４０億１６百万円の赤字）。
　同社では今年３月の不採算６３店舗の整理や株式会社さくら事業の清算、千人規模の人員削減計画申し入れなど、２０１３年２月期までの店舗・営業戦略再構築を目的とした事業再生計画を策定。同計画に要する一連の費用が拡大し、当期純損益は当初予想から９５億８千万円悪化した形となった。同社では今後、新中期経営計画に基づく事業戦略の実践、株式会社ビッグカメラとの業務資本提携の維持と協働強化を推進し、１３年２月期連結営業利益６０億円の黒字化を目指す。次期連結予想は売上高が３０４２億円で前年同期比１２％減、経常利益は１８億２８百円、当期純利益１４億９２百万円。