NEWS

連結後初の決算は9億5100万円の経常赤字  はせがわ


単体売上高は前期比5・9%減

仏壇販売の最大手・㈱はせがわ(福岡市博多区上川端町、江崎徹社長)の、連結では初となる2020年3月期決算は、売上高が179億1700万円、経常損益が9億5700万円の赤字だった。
今回から連結決算に移行したため、前期比較はなし。単体決算では、売上高は前期比5・9%減の178億7900万円。経常損益は8億5300万円の赤字(前期は3億1400万円の黒字)で減収赤字化となった。
アスクルが運営する「ロハコ」や「Amazon」などのショッピングサイトに店舗を開設するなど、EC市場にを精力的に進出し、消費増税後の需要減に対応する構えを見せたほか、食関連の物販店を運営する子会社㈱田ノ実を設立するなど、業容の拡大を図った。だが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請や中国からの墓石材入荷遅延などが販売に影響。主力の仏壇仏具は前年並みの売上高(126億7200万円)だったが、墓石は前年の売上高(38億2600万円)を下回り、連結減収につながった。収益面では、売上総利益率は販売手法の変革などにより前期並みを維持したものの、売上高が計画を下回ったことにより経常損失となった。最終損益は11億1400万円の赤字。
今期の業績予想は、新型コロナウイルスの感染拡大が業績に与える影響を見積もることが難しいため、現段階では未公表。

2020年6月16日発行