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連結子会社YAD社と吸収分割契約を締結 安川電機
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週刊経済2021年12月7日発行
来年3月に約160人が移籍
モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩社長)は、11月18日付で同社連結子会社の安川オートメーション・ドライブ㈱(行橋市西宮市2丁目、中川次郎社長:以下YAD社)と社会システム事業承継における吸収分割契約を締結した。
安川電機はこれまで「モーションコントロール事業」、「ロボット事業」に次ぐ「システムエンジニアリング事業」の分野で、水処理プラントをはじめとする各種社会システム事業を展開していたが、同社とYAD社で分散していた社会システム事業における生産・販売・技術の機能をYAD社に集約・統合することで、事業構造の強化と高収益な体質を確立するのが狙い。
安川電機の社会システム事業分割は、今年8月の取締役会議で決定しており、今回の吸収分割契約締結を経て来年3月1日付で実施する予定。なお、同事業スタッフ約160人も同日付でYAD社に移籍する方針。分割部門の年間売上高は83億5千万円(2021年2月期)、営業利益は10億8千万円(同)。同社では「当社の社会システム事業で培ったAIやIoTの技術とYAD社が得意とするモータードライブ技術を融合し、世界的な脱炭素化を背景とした省エネ需要を確実に捉えた事業拡大とサステナブルな社会構築に貢献していく」と話している。
YAD社は1999年4月に設立。資本金は21億2500万円。従業員数は約550人。売上高は290億8300万円(21年2月期)、営業利益は17億7200万円(同)。事業内容は産業用電気機器およびシステムの開発・設計・製造・販売、各種保全サービス。