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連結売上高は22・5%増の578億8100万円 高田工業所


週刊経済2023年6月27日発行号

化学プラントが大幅増

プラント建設の㈱高田工業所(北九州市八幡西区築地町、髙田寿一郎社長)の3月期連結決算は、売上高が前期比22・5%増の578億8100万円、経常利益は約2・2倍の27億2000万円と大幅増収増益だった。
人件費の上昇や原材料の価格高騰によるコスト増があったものの、脱炭素化に向けた環境対応投資や化学プラントの定修工事に加え、設備の老朽化に伴う更新投資などが堅調に推移し、連結営業利益は約2・2倍の26億8000万円、当期純利益も約2・1倍の16億4600万円だった。髙田社長は「化学プラントが大定修の年であったことに加え大型建設工事が完成し、売り上げに計上されたこともあり、久しぶりに個別での売上高も500億円を超え、それに伴って利益も伸びた」と話している。
工事種別の売上高(個別)は、主力の化学プラントが53・7%増の279億2100万円、エレクトロニクス関連設備が43・5%増の71億5400万円と大きく伸びた。一方、製鉄プラントは4・1%減の99億1200万円、石油・天然ガスプラントは51・6%減の12億9000万円、電力設備は12・8%減の20億3700万円、社会インフラ設備は4・4%減の8億300万円、その他は32・4%減の17億600万円だった。
受注状況は、化学プラントが22・3%減の206億3700万円、製鉄プラントが28・0%増の116億700万円、エレクトロニクス関連設備が2・9%増の85億5000万円、石油・天然ガスプラントが49・5%減の12億6200万円、電力設備が32・3%減の11億5600万円などで、全体の受注高は10・9%減の454億4500万円。髙田社長は「化学プラントは前期の反動もあり、受注競争も厳しい環境。製鉄プラントではカーボンニュートラル関連の投資の情報も上がっている。エレクトロニクス関連設備は活発な投資の継続が今後も見込まれる」という。
今期の連結決算は、売上高が8・1%減の532億円、営業利益は40・3%減の16億円、経常利益は43・0%減の15億5000万円、当期純利益は39・3%減の10億円を見込む。