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連結売上は約5756億円で過去最高更新 安川電機
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週刊経済2024年4月17日発行号
当期利益は2・1%減の約507億円
モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小川昌寛社長)は4月5日、2024年2月期連結決算で売上収益が前年同期比3・5%増の5756億5800万円で過去最高を更新。営業利益は同3%減の662億2500万円、当期利益は同2・1%減の506億8700万円となったことを明らかにした。
製造業全般で生産の高度化・自動化を目的とした設備投資が堅調に推移。サプライチェーンの混乱で遅れていた生産が正常化し、受注残の消化が進み過去最高の売上収益を更新した。利益面では高騰した原材料費などの価格転嫁やシステムエンジニアリングにおける事業構造改革の進展などがプラスに寄与したものの、昨年度一時的に発生した退職年金制度の変更や遊休不動産売却などに伴う収益が無かった影響で減益となった。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比3・1%増の2600億3500万円、営業利益が同5・5%増の381億9800万円。ロボットの売上収益が同4・8%増の2346億8000万円、営業利益が同3・7%減の251億4900万円。システムエンジニアリングの売上収益が同8・5%増の554億5500万円、営業利益が同119%増の56億3700万円。また、仕向先の売上収益別構成比は国内が28%(前期は29%)でトップ。次いでアメリカが23%(同21%)、中国22%(同24%)、ヨーロッパ16%(同15%)、中国を除くアジアが11%(同11%)の順となっている。
2024年度通期見通しは、半導体・電子部品市場の投資再開や製造業における自動化・省力化投資の回復に伴う需要増を見込んでおり、売上収益は前年同期比0・8%増の5800億円、営業利益は同5・7%増の700億円、当期利益は同6・5%増の540億円としている。