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農産物の物流可視化、改善事業で連携  スカイディスク    東京都のプラネット・テーブルと


 IoTのセンサデバイス、クラウドサービス開発の株式会社スカイディスク(福岡市中央区大名1丁目、橋本司社長)は8月31日、食品流通を手掛けるプラネット・テーブル株式会社(東京都渋谷区、菊池紳社長)と農産物や食品の物流可視化・改善サービスの開発に向け連携した。
 全国3000軒の農家と、関東地区で1000軒のレストランと契約を持つプラネット・テーブルのネットワークを生かす。スカイディスクが開発した「物流可視化センサ」をプラネット・テーブルが契約する一部の農畜水産者や食品事業者に今年9月から試験的に配布し、物流時の温度、湿度、衝撃などのデータを可視化している。また蓄積したデータを使って物流会社や配送方法ごとの状態変化や鮮度劣化をビッグデータ化し、最適な輸送経路や梱包方法などを提案することで食品ロスの削減につなげるサービスとして、来年をめどに正式公開する計画。同社との連携を皮切りに、事業提携先は現状の5倍、売り上げは20倍になると見込んでいる。また、センサデバイスは3年後5万台、5年後25万台の普及を目指す。橋本社長は「品質劣化の原因を解明し、リアルタイムで鮮度管理ができるようになる。将来的には九州の野菜を輸出する際にも役立てることができる」と話している。
 スカイディスクは2013年10月設立。資本金1億698万円。従業員11人。2015年12月株式会社ドーガン、ニッセイ・キャピタル株式会社、アーキタイプベンチャーズ株式会社がそれぞれ運用するファンドを引受先とした第三者割当増資で総額1億円を資金調達した。
 プラネット・テーブルは2014年5月設立、資本金6628万9932円。従業員16人。今年8月SBIインベストメント株式会社、Genuine Startups Ltd.、Mistletoe株式会社を引受先とした第三者割当増資で総額4億円を資金調達した。