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農業法人成長支援ファンドで県内2社に出資 ふくおかフィナンシャルグループ
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トマト、イチゴ農園の生産規模拡大に
㈱ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市中央区大手門1丁目、柴戸隆成社長)は7月10日、FFG農業法人成長支援ファンドの案件として、トマト、セロリ栽培の㈱鳥越ネットワーク(田川郡赤村内田、鳥越和廣社長)とイチゴ観光農園を運営する㈱ちくしの農園(筑紫野市筑紫、石橋徳昭社長)にそれぞれ9000万円と3000万円を出資した。
日本政策金融公庫と共同で設立した同ファンド(FFG農業法人成長支援投資事業有限責任組合)の第7号案件目と第8号案件目。金融機関による農業法人への投資には法的な制限があるが、収穫物などから高付加価値商品をつくる六次化事業体がなくても、農業法人に直接出資できる同ファンドの特徴を生かして出資した。
出資を受けた鳥越ネットワークは、自社で栽培したトマトをケチャップなどに加工するほか、九州内外の有機栽培、減農薬栽培に取り組む生産者とネットワークを構築し、多品目の農産物卸も手がけている。今後の生産規模と卸部門の拡大を計画している。ちくしの農園は観光農園のほか、自社のイチゴを活用した洋菓子店を展開。今回の出資金を活用してイチゴの生産規模拡大を図っていく。
同ファンドは総額10億円。福岡銀行が5億円、日本金融公庫と福岡キャピタルパートナーズ(福岡市、山川正翁社長)が残りの5億円を出資して設立した。1件当たり最大1億円まで出資が可能。
2018年7月24日発行