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輸出は電気機器減少で2年ぶりマイナス  福岡空港08年貿易概要    中国向け7年ぶり減少


 福岡空港税関支署がまとめた08年の福岡空港貿易概況(速報値)によると、輸出総額は7516億円で前年比6・0%減となり、2年ぶりのマイナスとなった。
 主な要因としては、輸出総額の大半を占める電気機器が4718億円で同6・8%減と減少したためで、その中でも半導体等電子部品は3538億円で同10・4%減と大幅に減少した。また、化学薬品(937億円、同4・8%減)、一般機械(394億円、同21・3%減)も減少した。主力品目のICは、数量が76億1000万個で同0・6%減、価額も3021億円で同8・6%減となり、ともに2年連続のマイナスとなった。地域(国)別では、中国が1581億円(同14・2%減)で7年ぶりにマイナスとなったが、2年連続で地域別ではトップとなった。また韓国(1150億円、同10・5%減)、アメリカ(578億円、同5・1%減)も減少したが、台湾(1178億円、同2・4%増)、シンガポール(548億円、同21・7%減)は増加した。

 輸入は電器機器減少で2年連続マイナス

 また、輸入総額は4507億円で同13・3%減と2年連続のマイナスとなった。
 主な要因としては、電器機器が2833億円で同16・4%減となったため。化学光学機器(346億円、同44%増)、音響・映像機器(317億円、同27・7%増)、一般機器(248億円、同9・7%増)は増加したが、半導体等電子部品(1801億円、同26・9%減)、化学製品(116億円、同18・7%減)は減少した。主力品目のICは数量が9億5000万円で同11・7%増、価額は1529億円で同30・2%減と2年連続でマイナスとなった。地域別では、中国が1041億円(同3・5%減)と7年ぶりのマイナスとなったが、他の地域も減少したことから、4年ぶりの地域トップとなった。また、台湾(995億円、同6・8%減)、韓国(933億円、同20・4%減)、アメリカ(388億円、同48・3%減)、タイ(289億円、同3・2%減)は減少した。