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輸出は自動車が好調で4カ月連続増加  博多港10月貿易概要(速報値)    輸入は3カ月ぶりに下回る


 博多税関支署がまとめた博多港の2010年10月の貿易概要(速報値)は、輸出額が前年同月比9・0%増の1283億86百万円で、4カ月連続前年を上回った。輸入額は同3・9%減の591億32百万円で3カ月ぶりに前年を下回った。
 輸出の品目別では、輸送用機器は船舶類が不調だったものの、先月に引き続きロシアと韓国向けの自動車が好調で、全体で同18・3%増の324億95百万円。また、一般機械は、中国と台湾向けの半導体等製造装置が増加し、全体で22・7%増の173億22百万円だった。
 輸入の品目別では、一般機械は前月に引き続き中国からの事務用機器が57・8%増加し、全体で同46・2%増の63億89百万円。電気機器は、韓国からの半導体等電子部品が90・3%減少したことに加え、ベトナムと中国からの絶縁電線やケーブルが激減するなど、電気機器全体は同43・2%減の74億56百万円で輸入のマイナス要因となった。
 同支署では、「輸出では韓国向けの自動車が好調。中型の高級車が多く輸出されていて、輸送用機器全体の輸出総額の増加をけん引している」と話している。