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輸出の回復進み、2期ぶりに景況改善 九州・沖縄地区中小企業景況調査


週刊経済2021年7月13日発行

福岡県も2・5ポイント改善

(独)中小企業基盤整備機構九州本部(福岡市博多区祇園町、橋本大哉本部長)が3カ月ごとに実施する九州、沖縄地区の中小企業景況調査の全産業の業況判断DI(「好転」―「悪化」/2021年4月~6月期)は、前期差0・5ポイント改善のマイナス28・2と、2期ぶりにマイナス幅が改善した。福岡県は2・5ポイント改善のマイナス26・2。
海外の景気回復に伴い輸出が上向き傾向になるなどが景況改善につながった。事業別では、卸売業が9・2ポイント改善のマイナス16・5、サービス業が4・1ポイント改善のマイナス33・6と回復傾向にあるものの、ウッドショックの影響が懸念される建設業が6・8ポイント悪化のマイナス14・2、製造業が前期差0・9ポイント悪化のマイナス22・5、小売業が0・9ポイント悪化のマイナス34と3業種で後退した。
同調査は中小企業基本法で定義する九州、沖縄地区の中小企業を調査対象に集計(6月1日時点)しているもので、今回で164回目。2850社に聴き取り、有効企業数2778社で、回答率は97・5%だった。