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輸入水産品の需給安定し経常19・3%増 クラレイ
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今期は増収増益を予想
冷凍農畜水産物卸や冷蔵倉庫業などのクラレイ㈱(北九州市小倉南区中曽根東1丁目、沖一生社長)の2017年3月期決算は、売上高が前年同期比4・0%減の167億3159万円、経常利益は19・3%増の2億139万円で減収増益だった。当期純利益は運送子会社の譲渡に伴い約3・6倍の3億8003万円。
商品構成の見直しを進める中で一部の不採算商品については売価変更を図った事により、減収。利益面では、一昨年から下落が続いていた各種輸入冷凍農畜水産物の需給バランスが取れ、価格が安定したことが増益に繋がった。
事業別に見ると、商事部は、仕入国、仕入先の拡大に取り組んだものの、一部商品で価格競争が進んだことから売上高が3・5%減の111億2664万円。加工部はカニ原料の価格高騰による販売数量の減少で、売上高が17・7%減の6億174万円。直販部は新規開拓に伴う販路の見直しで3・9%減の42億9059万円。物流部は保管料率改善によるコスト削減や新規荷主の開拓などに取り組み、売上高が3・3%増の5億3664万円だった。
今期は、他国との商品調達の競争激化による仕入価格の高値推移が予測される中、国内の個人消費マインドの緩やかな上昇を期待し、売上高が前期横ばいの170億円、経常利益が48・9%増の3億円の増収増益を予想している。
沖一生社長は「中期計画3期目を迎え、経営戦略の可視化、部門間協力体制の強化などの経営改善を推進したい」と話している。
同社は1952年5月設立。資本金8000万円。従業員106人。
2017年7月11日発行