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貸衣装店を鹿児島、静岡、福井に初出店  ヨシノコーポレーション    FCで今年10店舗を出店予定


 着物レンタル、小売事業の株式会社ヨシノコーポレーション(福岡市博多区博多駅前1丁目、峯良之社長)は6月から8月にかけ、貸衣装店「れんたるキモノ・マイン」を全国4店舗出店する。
 着物一式や小物を、着付け込みの9800円(税別)でレンタルする店舗で、全国展開に当たり、加盟店を募集しFC出店を強化している。6月に吉祥寺店、初出店となる鹿児島店、7月に静岡店、8月に福井店を出店予定。そのほかの案件も含め、今年10店舗の出店を予定している。峯社長は「出店余地は全国にある。特に首都圏や駅周辺などをターゲットに出店し、より多くの方に着物を楽しんでほしい。地元福岡と東京は直営、地方はFCを軸にそれぞれ展開していきたい」と話している。

 ベトナムに着物デザインを手掛ける現地法人

 また同社は3月、ベトナムに現地法人「マインインターナショナルジャパン」を100%出資で設立した。着物メーカーや職人が減少傾向にあることから、同社オリジナル製品の製作に着手、デザインを現地法人で手掛ける。代表は現地スタッフが務め、ほかに2人を採用した。日本での研修後に現地で着物をデザインする体制を整え、データを転送して、国内の製造業者とともにオリジナルの着物を製作する。オリジナル商品は、店舗でのレンタルのほか、ネットでも販売する。販売価格は10万円以下を想定している。峯社長は「トレンドが変化する中でオリジナル商品の必要性を感じ、コスト面などから海外拠点設立を決めた。現地スタッフによるデザインで、アジアの色合いも取り入れた商品ができればと期待している。ネットも活用しながら、敷居が高いイメージを持たれやすい着物のイメージを変えていけたら」と話している。
 同社は1991年3月設立。資本金1000万円。14年3月期の売上高(見込み)は4億円。従業員はアルバイト含む70人。現在、福岡県内で小倉店、黒崎店、博多店、天神店、西新店、県外では広島店、大阪市の梅田店、心斎橋店、東京都内で六本木店、北千住店、立川店、高田馬場店の計12店舗を運営している。4月17日時点で、会員数は6万3140人。