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販売数量は増加も相場低下で減収増益 イフジ産業4~6月期


週刊経済2022年8月30日発行

売上高は2・8%減の45億円

粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の2022年4~6月連結決算は、売上高が前期比2・8%減の45億2300万円、経常利益が同4・2%増の4億1千万円となった。
営業利益は同3・6%増の4億100万円。純利益は同4・3%増の2億8300万円だった。主力の液卵関連事業では、昨年獲得した取引先や既存取引先への販売が順調に推移し、販売数量が前期比3・5%増となった。販売数量は増加したものの、鶏卵相場が対前期比15・2%低下したことで、液卵売上高は同5・2%減の39億4400万円となった。加工品売上高はゆで卵や卵白プロテインの販売増などで、同64・7%増の1億5200万円と伸び、その他の売上高は同37・4%増の1億6900万円となった。この結果、液卵関連事業全体の売上高は、同2・5%減の42億6700万円となった。セグメント利益は販売数量の増加と鶏卵相場の低下に伴い仕入単価が低下したことと、工場の生産効率向上や歩留まり向上で製造コストの削減に努めたことなどで、同5・3%増の3億7800万円となった。子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業の売上高は、同0・8%減の2億7700万円。セグメント利益は、採用関連費用などの販売費や一般管理費の増加で、同20・5%減の1800万円となった。

中間期と通期売上高を上方修正

また、同社はこうした業績動向を踏まえ、中間期と通期の売上高予想を上方修正した。
液卵関連事業では販売数量が今後も順調に推移し、鶏卵相場が予想に比べて高く推移する状況が続くと予想。調味料関連事業は概ね前回通りに推移すると予想し、今年5月9日の22年3月期決算短信で公表した予想を修正した。中間期の売上高は11億4200万円上方修正し、前期比0・4%増の90億5600万円。経常利益は同6・8%減の6億2600万円を見込んでいる。通期売上高は14億6700万円上方修正し、同3・6%増の180億5900万円。経常利益は同0・1%増の13億5800万円を見込んでいる。なお、損益については、液卵関連事業で鶏卵相場に連動する仕入単価も高く推移すると予想し、当初予想から修正はしていない。