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販売数減と小麦価格改定で赤字  東福製粉中間期    九州産小麦ブランドで巻き返しへ


 小麦粉、ミックス粉などを製造・販売する東福製粉株式会社(福岡市中央区那の津4丁目、野上英一社長)の15年3月の中間連結決算は、売上高が前年同期比6・0%減の16億3300万円、経常損失が3300万円の赤字となった。
 製粉事業の主力である小麦粉は、政府売渡小麦価格の改定に伴い、製品価格を改定したが、販売数量の減少によって売上高は8・3%減の10億4800万円となった。副製品のふすまは生産数量の減少に伴う販売数量減により、13・6%減の売上高9500万円。ミックス粉についても販売数量減少や販売価格の引き下げで15・7%減の売上高6400万円で、製粉事業の売上高は5・2%減の16億3200万円、セグメント利益は46・4%減の6600万円。不動産賃貸事業では昨年4月の賃貸借契約の解除により、93・5%減の売上高100万円、セグメント損失は400万円で、賃貸資産については遊休化して特別損失を計上した。
 同社では昨年から九州産小麦のみを使用した新ブランド「九州粉」を発売しており、飲食店などの需要取り込みで巻き返しを図っていく。
 通期の売上高は3・7%減の32億2000万円、経常損失7000万円の赤字となる見込み。