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販売台数3・4%減も売上高は1兆円超えで微減 トヨタ自動車九州


自動車部品販売で台数減をカバー

トヨタ自動車九州株式会社(宮若市上有木、金子達也社長)の17年3月期決算は、売上高は前期比0・5%減の1兆29億4400万円、販売台数は前期比3・4%減の34万9619台だった。

期中の円高進行が輸出に影響を与えたほか、15年度まで相次いでいた新車種の投入効果が一服し、販売台数は前年を下回ったものの、売上高は微減収に留まり、1兆円の大台を超えた。国内外のグループ工場に納品しているエンジンをはじめとする自動車部品の販売が、台数減による減収幅を緩和した。また、昨年4月に発生した熊本地震の被害により、一部サプライヤーが操業停止に陥るなどの影響が見られたが、前期のうちに不足分の生産調整を進め、ほぼ業績面への影響は見られなかったという。車種別で見ると、SUV車種のレクサスNXが最も多く、特に好調な売れ行きを見せた。続いて、レクサスES、15年にフルモデルチェンジしたレクサスRXの割合が大きかった。

今期の業績予想は公表していないが、「販売台数については、若干減少するのではないかと見ている」としている。

2017年7月4日発行