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豊前発電所遊休地に世界最大級のレタス工場 九州電力など


来年3月までに検討

九州電力㈱(福岡市中央区)と㈱九電工(同市南区)、リース業の東京センチュリー㈱(東京都千代田区)、植物工場事業の㈱スプレッド(京都市下京区)は豊前市に世界最大級のレタス工場を計画している。事業化に向けて来年3月までに判断し、決定すれば2021年度中に工場を建設、22年度から出荷したい考え。
九州電力は経営ビジョンの中に「一次産業関連領域への挑戦」を掲げており、その第1弾として位置付けている。同社の豊前発電所遊休地の一部1万2000㎡に床面積約7000㎡、LED照明と水耕栽培による日産5万トンの無農薬レタス工場を建設する計画で、これまでに交通アクセスや消費地との距離などの基礎調査を完了、来年3月までに事業性評価などを検討し事業化を判断する。事業化が決まれば九電工が電気・空調設備の建設、維持管理、東京センチュリーが設備のリース、スプレッドが工場の建設・運営に関する技術・ノウハウを提供する。工場の運営などに関しては新会社の設立も想定、商品はスプレッドを通じて販売するという。売上高は年間10億円、雇用は80人規模の見通し。レタス工場については、国内は関西地区の日産3万トン規模が最大で、海外では6万トン規模もあるという。

2019年10月8日発行