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誤薬チェックシステムを提供開始 ビックアイランド


週刊経済2023年5月2日、9日合併号

スマホで服薬チェック

医療関連システムの開発などを手掛けるビックアイランド㈱(北九州市小倉北区浅野3丁目、岡村信二社長)は4月1日、スマートフォンを利用した誤薬チェックシステムの提供を開始した。
介護施設での誤った服薬を防ぐもので、名称は「Dシステム」。薬局が薬の分包紙にQRコードを印字し、施設スタッフがスマホを使ってスキャンすると服薬する人の顔写真と名前が表示。チェックボタンを押すと服薬の記録が管理システムに転送される。介護施設側に使用料は発生せず、薬局が初期費用とランニングコストを負担する。ビッグアイランドが介護施設に働きかけてDシステムを導入する薬局とマッチングすることで、薬局は新規の顧客開拓ができ調剤料を得られるメリットがある。初期費用は1薬局あたり26万円(税別)、ランニングコストは1施設毎に月々2万円(同)。岡村社長は「新規開拓が課題の薬局は多い。施設と薬局側双方にメリットがあるDシステムを全国に提案していく」と話している。
同社は2019年10月設立。資本金50万円。決算期は10月。