NEWS

  • 地域

設備投資抑制、円高で減収減益  安川電機    第3四半期、経常益23%減


 株式会社安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、利島康司社長)の09年3月期第3四半期連結決算は、売上高が2723億7900万円で前年同期比0・9%減、経常利益が194億8800万円で同23・4%減の減収減益となった。
 産業用ロボットやアジア市場向けの売上が伸長したものの、米国発の金融危機を発端に、設備投資抑制や急激な円高の影響を強く受けた。営業利益は202億2400万円で同19・3%減、当期利益は98億700万円で同32・7%減となった。主な事業別にみると、モーションコントロール部門は、ACサーボ・コントローラ、インバータともに上期は好調だったものの下期に入り受注に影響が出た。売上高は1304億7600万円で同19億1100万円減、営業利益は126億500万円で同35億3000万円減。ロボット部門は、上期に欧州の自動車業界向けが好調に推移したほか、液晶業界向けも過去最高の受注を獲得したため、下期からの受注に影響が出たものの増収となった。売上高は907億6000万円で同11億5600万円増。営業利益は52億4300万円で同8億5700万円減。システムエンジニアリング部門は売上高298億400万円で同26億1100万円減、営業利益は14億1700万円で同8300万円減。情報部門は売上高156億2800万円で同3億6900万円増。営業利益4億4500万円で同5億8300万円増。

 通期見込みを下方修正

 また、同社は09年3月期通期見込みを、売上高で3850億円から3500億円(前年同期比8・5%減)、経常利益で350億円から190億円(同46%減)に下方修正した。
 想定以上の顧客の投資抑制や急激な円高の進行などを受けて見直しを実施した。営業利益も340億円から200億円(同45・2%減)、当期利益で200億円から90億円(同55・5%減)に下方修正した。