NEWS

計画休業などで11・3%減の5992億円 九州のコンビニ半期販売額


店舗数も559店減

九州経済産業局が発表している2020年4月から9月までの九州コンビニエンスストア販売額(速報値ベース)は、前年同期比11・3%減の5992億円となり、店舗数は559店舗の減少だった。
台風10号接近に伴い九州・山口で約1650店舗が計画休業。昨年末頃まで店舗数は前年同月比1%を超える増加傾向だったが、20年7月以降はコロナ禍で3カ月連続伸び率が減少したため、販売額に影響した。商品項目別にみると、販売額が最も大きい「ファーストフード・日配食品」はオフィス街など都心部店舗を中心に、テレワークの増加で弁当やおにぎり、調理パンなど中食需要が減少。「非食品」は巣ごもりの傾向から日用品やマスクなど、9月から10月にかけてタバコ増税前の買い溜めなどがあり堅調だったが、その他が低調となった。「加工食品」は外出機会の減少でソフトドリンクなどが不振、「サービス」はライブやイベントなどの開催がなくなりコンビニ購入型のチケット売り上げの不振などが影響した。
県別では福岡が前年同期比(4月〜9月)7・3%減の2433億円(10店舗減の2316店舗)、佐賀が5・4%減の373億円(10店舗減の362店舗)、長崎が4・7%減の523億円(1店舗増の532店舗)、熊本が5・9%減の842億円(13店舗増の783店舗)、大分が4・8%減の493億円(7店舗増の515店舗)、宮崎が3・9%減の439億円(増減なしの429店舗)、鹿児島が629億円(増減なしの667店舗)。沖縄は2020年7月分公表時まで販売額店舗数ともに非公表。鹿児島は秘密保持のため秘匿箇所があり、2019年7月分公表時まで販売額非公表。

2020年12月1発行