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観光向けの新たなモビリティサービス Le DESIGN
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週刊経済2022年11月29日発行
吉野ケ里歴史公園で本格導入
久留米工業大学発ベンチャーのLe DESIGN㈱(久留米市上津町、東大輔社長)は、久留米工業大学(同市上津町、今泉勝己学長)とパーソルR&D㈱(名古屋市、礒田英嗣社長)と共同で、観光向けの新たなモビリティサービス「PARTNER MOBILITY ONE(パートナーモビリティワン)」を開発した。10月24日に、完成セレモニーを開催。来年1月から佐賀県の吉野ケ里歴史公園で本格運行を予定している。
同モビリティは、2015年から久留米工業大学インテリジェント・モビリティ研究所(東大輔所長)が研究開発と実証実験を進めてきた対話型AI自動運転システム「Intelligent Mobility System」を搭載した複数人乗りの小型自動運転モビリティ。車両開発の企画と統括を久留米工業大学、設計開発をパーソルグループ、車体のデザインをLe DESIGN㈱が担当した。横幅が約60㎝、縦幅が約170㎝で3~4人の複数人が横に座って乗車でき、屋内外で自動運転可能。また、赤外線カメラなどを搭載したことで、障害物を認識し、衝突を防止する。利用場所は、大型のテーマパークや公園、ショッピングモール、空港、駅、介護施設、医療機関など。利用者が専用のアプリで呼び出すと、車両が自動で迎えにくる。乗車後は、目的地を伝えると、自動運転で案内される。
Le DESIGN社長兼久留米工業大学インテリジェント・モビリティ研究所所長の東大輔氏は「大学の研究では終わることなく、最終的に、社会実装を目標としている。今後も、さらに安心・安全面を担保し、医療介護の領域での展開も広げていきたい」と話している。