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視覚障害を持つ山下慎治選手の伴走者に Keep Runningの楢木代表
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週刊経済2023年10月31日発行号
毎週木曜日
ランニング専門のパーソナルジムを運営するKeep Running(キープランニング・福岡市中央区大手門3丁目)の楢木十士郎(ならき・としろう)代表は9月1日、視覚障害を持つランナーのサポートを開始した。
社会貢献活動の一環。楢木代表はフルマラソンをはじめさまざまな大会で入賞経験があり、今年7月にランニング専門のパーソナルジムを開業。会員数が目標の25人に達したため、毎週木曜日に福岡を拠点に活動する山下慎治(やました・しんじ)選手の練習を無償でサポート(伴走)する。楢木さんの陸上仲間からの紹介で実現した。練習場所は大濠公園や西公園などで、走る時間や距離は日によって異なる。山下選手は福岡市出身。1983年3月21日生まれの40歳。香椎工業高校―東海大学福岡短期大学卒。2013年から陸上競技をスタートし、直近では20年の別府大分毎日マラソンの視覚障害者(フルマラソン)部門で3位入賞。来年のパリ・オリンピックへの出場を目指している。伴走の際、本番のフルマラソンを想定した長距離練習ではもう一人の伴走者と約20㎞ずつ距離を分担し、10㎞程度の練習であれば伴走者1人で対応する。楢木代表は「これまでお世話になった陸上業界に恩返しできればという想い。ご縁あれば他の選手もサポートしていきたい」と話している。
楢木代表は行橋市出身。1976年8月10日生まれの46歳。立命館大学産業社会学部卒業後は一般企業に勤務。30歳で健康管理のために始めたマラソンに目覚め、22年にグロービス経営大学院でMBAを取得。趣味はDIY。