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視覚障がい者用機器開発で横浜のIT社と連携 九州工業大学とマリス


週刊経済2022年1月18日発行

24年3月実用化へ検証、調査進める

国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、尾家祐二学長)と福祉機器開発の㈱マリス creative design(以下マリス/東京都墨田区、和田康宏社長)は12月3日、視覚障がい者用の歩行アシスト機器開発でAI、IoTコンサルティングなどIT業の㈱マクニカ(横浜市港北区、原一将社長)と連携を開始した。
2021年3月から歩行アシスト機器「seeker(シーカー)」の実証実験を進めているもので、実用化に向けて危険検知の精度、性能向上のためにAI技術実装を300件以上支援してきたマクニカが参画した。シーカーは距離を測るセンサーやカメラを搭載した眼鏡型の装置で、白杖に装着する振動機器と連動し、視覚障がい者に危険を通知する。今年3月までに、実用化に向けた課題の洗い出しや視覚障がい者からのデータ取得、マクニカが保有するAIライブラリを活用した検証などを実施。24年3月の実用化を目指す。