NEWS

規模縮小し2年ぶりに新年祝賀会 北九州商工会議所


週刊経済2022年1月18日発行

約250人が出席

北九州商工会議所(北九州市小倉北区紺屋町、津田純嗣会頭)は1月7日、同区浅野のリーガロイヤルホテル小倉で新年祝賀会を開いた。
開催は2年ぶりで、新型コロナ対策のため例年の賀詞交歓会から規模を縮小し、着席形式とした。役員や議員、来賓、各部会運営委員に限定して案内し、1事業所あたり2人までに人数を制限。服部誠太郎知事、北橋健治市長をはじめ約250人が出席した。祝賀会の様子は後日、商工会議所ホームページで動画配信する。
主催者あいさつで津田会頭は、コロナ禍での中小企業支援やプレミアム付き電子商品券発行、会員事業者向けに実施した職域接種などの昨年の取り組みを振り返り「会員数は12年連続で増加を続け、1万社が目前となっている」と状況を語った。地域経済については「製造業は予想よりも早い回復となったが、飲食や旅客運送、宿泊といった人の流れに関連する業界では、ダメージを受けた状態が継続している。今年はオミクロン株の行方も気になるが、何としても経済を本格的に回復させなければならない。長期的な観点での取り組みも大切で、その柱となるのがSDGsとDX」と説き「1人でも多くの事業者の方々に、北九州で事業を展開してよかったと思ってもらえるように汗を流していく。取り組みと熱意で、新年を『脱コロナの北九州飛躍元年』としたい」と抱負を述べた。服部知事は、昨年同市で開催された世界体操・新体操選手権について「2万6千人を超える観客やスタッフの皆さんに1人として感染者は出ず、大成功を収めることができた」と振り返り「今年の干支は壬寅(みずのえとら)で、新しいものが生まれ、成長していくという縁起のいい年。北九州をはじめ県内には、大きなポテンシャルがある。成長の種を見出し、その芽を育て、新たな成長につなげたい」とあいさつ。北橋市長は「2014年以降、約300社が北九州に立地し、うち70社がIT関連。コロナ禍でも着実に、住みやすいまち、仕事がしやすいまち、勤勉なまちという評価を高めており、苦しい時にも官民連携で力いっぱい取り組んできた成果が生まれつつある。国・県・市で一体となってコロナ禍を乗り越え、素晴らしい年となるよう努力していく」と抱負を語った。