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西鉄グループのDX推進で連携協定 西日本鉄道とLINE Fukuoka
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週刊経済2021年2月23日発行
定期発売所の混雑解消施策
西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、倉富純男社長)とLINE Fukuoka㈱(同区博多駅中央街、落合紀貴社長)は2月15日「西鉄グループのDX推進に関する連携協定」を締結した。LINE Fukuokaが民間企業と連携協定を締結するのは初めてで、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する企業との協定はLINEグループでも初の事例となる。
両社は昨年、LINEを活用したバスや電車の混雑状況発信や、西鉄電車の企画乗車券「お得きっぷ」の検索・支払い・特典スポットの周遊サポートで協業。これらの手応えを得て、本格的な連携協定締結に至った。交通・商業・観光など西鉄グループの各事業で連携することで、利用者の利便性向上を図る。第1弾として3月1日から、定期券発売所の混雑解消を目的とした「LINEで順番待ち」サービスを開始する。「新年度・新学期の定期券発売所の混雑は長年の課題で、特にコロナ禍における3密回避のためにも早急な対応が必要」(西鉄)として、取り組みを実施。対象は天神定期券発売所で、西鉄バス・西鉄電車のLINE公式アカウントを友だちに追加すると、メニュー画面から利用できる。用件や定期券の種類、支払い方法を選択すると受付番号が発行され、順番が来るとLINEで通知される。利用者には、定期券発売所があるソラリアステージ内を中心に店舗で利用できるクーポンを発行し、待ち時間の利用を促す。今後も西鉄グループの事業に関連する案内や決済、モバイルオーダーなど、LINEを活用した取り組みを実施していく。
同日に開いた会見で、倉富社長は「ウィズコロナ・ポストコロナ戦略はここ1〜2年が正念場。ここで、DX推進に濃く取り組んでいきたい。グループ事業を通じたお客さまとの幅広い接点と、LINE Fukuokaが持つオンラインでのユーザーとの距離の近さを掛け合わせ、福岡の皆さんの暮らしをさらに豊かにしたい」、LINE Fukuokaの鈴木優輔取締役COOは「西鉄グループでは、福岡・九州で長く愛される事業を展開されている。誰もが手軽に、安心して使っていただけるLINEの強みを生かし、事業のDX推進に貢献できれば」と話した。