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西鉄と再エネ発電事業拡大に向け新会社 自然電力


週刊経済2022年5月3日・10日発行合併号

社名は西鉄自然電力合同会社

自然エネルギー発電開発の自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長、川戸健司社長、長谷川雅也社長)は4月15日、西日本鉄道㈱(同市博多区、林田浩一社長 以下西鉄)との折半出資で新会社を設立した。
九州地区での再生可能エネルギー(以下再エネ)発電事業の拡大を目指す。社名は西鉄自然電力合同会社(同区博多駅前3丁目)で、資本金は1千万円、代表社員には西鉄の職務執行者の林田安弘氏が就いた。今後は西鉄の地域ネットワークを活用した情報提供や自社グループ施設への導入、遊休地の活用などを行い、自然電力が事業開発や施工・保守サービスを手掛ける。2022年度をめどに、西鉄グループの博多国際展示場&カンファレンスセンター(同市博多区)、成田ロジスティクスセンター(千葉県山武郡)、九州メタル産業第二ダスト倉庫(北九州市小倉北区)に太陽光発電設備を設置し、23年までに6・5MW、25年までに30MWの再エネ発電設備の完工を目指す。
自然電力は「両社協業で再エネの電源創出だけでなく、デジタル技術の活用による工場・商業施設などでの自家消費やEVバスなどモビリティにおける再エネの有効活用も検討していく」、西鉄は「再エネ電源の開発やエネルギーマネジメントの取り組みをスピーディーに進めるほか、西鉄グループ内外へグリーン電力を供給し、EV普及に合わせた事業を展開していきたい」とそれぞれコメントしている。